夏が来れば思い出す(下):カヌー初体験
投稿日:07.24.2010|カテゴリー:Blog|コメント・トラックバック:0件
翌朝、幸いにも少しの雨だったので川の増水も、にごりもありません。仁淀川上流に「カブトムシ」採取を兼ねて川の下見に行きました。その時の矢野さんの川に対する眼差しは、印象的でした。川と会話をしている、喋りかける事のできない瞬間でした。 ・・・・・・・「往ける」
準備万端整えて、全員でカヌー。川下り。
矢野さんを待っている間(車の移動)
事前に川に入り、水の温度に慣れる(子供は同時に水中観察)。
矢野-富永ペア、石川ペアの2艇。
まっすぐ進まない。
右利きの為か、舟艇は左へと行ってしまう。
右一漕ぐのに対し、左二回。
今度は右に・・・。
進みながら、徐々に周りが見えてくる。
目線が違う。あれ?今何処にいるの?
音が無い・・・・聞こえていても「無」の感覚。
・・・・自然に溶け込んだ一体感。
・・・・私の・・・全てが水に吸収される。
・・・・川の水は一番低きを流れ、全てを見上げなければならない。
道も、橋も、山も、そして空も。
・・・・川は誰のもの?
先頭は矢野・富永艇。ちょっと遅れ、離される。
結構不安。
水面近くの目線・・・・ダイナミックス・・・・・初体験
オールを漕ぎ・・・・水は結構重たい・・・自分の重さだったりして・・・・・・
川は、人を寄せ付けない・・・・・勝手に思っていた
少しの道具で水上を自由に行き来できるなんて・・・・知らなかった
モーゼ・・・神に近づく?・・・・水を自由に操ることができる・・・
矢野さんが学生時代に語っていた川へのこだわり・・・今頃体感・・・・
あっくんのオールがひろくんの口に当たる。
泣かないで........一言。
歯を食いしばり、泣かない息子。
ちょっと立派・・・・小学2年生。
泣かない約束などしていない。
私が照れて「約束しているもんネ」。
舌を出した息子のカヌーの写真。
忘れられない写真。
唯一の激流場所。
凄まじい揺れ。
舟艇から投げ出される感覚。
しっかりつかまりなさい!。
父親の方があせっていたりして・・・
「すごい」「おもしろい」と息子達。
目を見開き、前をしっかり見据えていた息子達。
心配は老婆心。
息子たちの方が大人だったりして・・
矢野さん曰く、
「あの凄いという感覚は自分だけのもの」「大切にネ」
橋の手前で橋脚をくぐれない。
渦が前進を拒み、左回転で元いた位置に戻される。一生出られないのでは・・・・・・。
3回目。安全ばかりでは前に進めない。
橋脚を目指して進もう。勇気を奮った。
子供も同意。
無事通過。
キャンプした目的地「水辺の駅」前の川原に到着。
子供達は途中の支流の浅瀬が忘れられない様子。まだまだ遊び足りない。
遅い昼食。
着替えず。食事後、再び川へ。そんな思いから。
食事後、子供達は極度の疲労が見て取れる。
おわり。
「サファリ」に向けて帰路につく。みんな疲れていました。矢野さんの運転も結構しんどそうでしたので、私が代わりに高速道路を運転する事になりました。とはいうものの、私もほとんど昨日のキャンプで眠れませんでしたので、厳しかったのですが、無事「大歩危・おおぼけ」辺りで交代。夜はお好み焼きを矢野さんの奥さんを交え頂戴しました。この時、末息子は起きられずサファリで寝かしています。食事後、明日の朝食の買出しにスーパーに行きました。そこで、富永さんが「金ちゃんラーメン」を購入していました。このラーメンはインスタントラーメンの中で一番美味しいと言っていました。私の地元・愛知県では普通に売られているのに、東京では売られていないそうです。愛知県のテレビ番組は、「関西圏」。東京で生活していた時の記憶が蘇りました。「もしや、愛知には売っていないかもしれない」と自分の記憶のいい加減さにより不安に駆られ、無ければ重大な忘れ物をするかのごとく思い、私も一つ「金ちゃんラーメン」を買っていきました。・・・ちゃんと地元のスーパーにありました。その後、我家ではラーメンといえば「金ちゃんラーメン」になりました。
矢野さんのご好意で「サファリ」に宿泊させていただきました。
翌日は、一昨日仁淀川に向かう途中、湧き水(児啼爺)が美味しかったので、別の湧き水のところに行きたい旨を伝えました。剣山国定公園、黒沢(くろぞう)湿原、小便小僧、竜ヶ岳の名水、それぞれが印象的でした。・・・有難うございました。沢山の体験をさせていただきました。短い2泊3日。子供よりも私が一番楽しんで、喜んだ旅路でした。「お父さんは毎日、川の写真を見ているネ。よっぽど楽しかったのネ」と家で留守番をしていた娘に言われてしまいましたから、その通りでしょう。そして、矢野さんには極めてご迷惑をおかけしたと思っております。・・・また行っちゃいますが・・。よろしくお願いします。・・・感謝。感謝。今度、出向く時は、安定した自分になってからです。
矢野さんは言います。
「百聞は一見にしかず」をもう一段階上げて、
「百見は一体験にしかず」と。
正にその通りでした。何度でも言います。
貴重な体験有難うございました。
次は、原子力発電所に行った時のお話しです。
新潟県柏崎刈羽原子力発電所への出発が、上野駅朝7時でしたので、愛知県からの始発では間に合わないのでサイエンスライターの富永氏のお宅に1泊お邪魔する前提で、1日前に東京に入りました。後から知ったのですが、夜行バスで行くとちょうど良い時間。次回は夜行バスで行ってみよう!
・・・・原子力発電所の話しは、別の機会にします。・・・・お付き合い有難うございました。
おわり。
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