角パイプ01 : STKR (テクノ・コラム)
投稿日:08.09.2010|カテゴリー:TechnoColumn|コメント・トラックバック:0件
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今後数回にわたり、角パイプ=角形鋼管、異形鋼管などのコラムを掲載して参ります。ご参考にして下さい。
角パイプ・角形鋼管・(スチール)角管・角鋼管は正方形や長方形の鋼管をいいます。
これらは、以下の名称・部位からなっています。
一般構造用角形鋼管のJIS表記はSTKR。
それぞれの文字に意味があり、
S:スチール(steel)・・・鋼
T:チューブ(tube)・・・管
K:構造(kouzou)
R:長方形(rectangular)
400:引張り強度となります。
例えば、
STKR400 48×48 t1.6×5,500とあれば、48角(かく)□48(と表記)、t1.6(肉厚・板厚 1.6)、長さ5,500mm(長さ5.5メートル)の一般構造用角鋼管(角パイプ)といい、
STKR400 70×26 t1.6とあれば、長辺70、短辺26(70かける26)、t1.6の長方形鋼管と言います。
(特殊サイズの角管ですが、あまり市場に出回っておりません。この特殊角は、丸鋼管Φ60.5×t1.6から作ることができます)
以上御覧の通り、寸法表記は全てミリ表記で現します。長さに関しては、その限りではなく、メートル標記・呼称と臨機応変に使われております。
皆さん、コラム(角コラム)という名称をご存知でしょうか。正方形鋼管のことで、特に大きさの定義は無いようです。私は、コラムと言った時は、□150以上の厚肉建築材の角形鋼管と認識しています。しかし、正方形でなくても「コラム」だ!という建築関係の人達を知っていて、あちらの言葉に合わせ、会話を進めます。
ちなみに
STK400は引張り強度の保証値が400N/mm2以上の一般構造用炭素鋼鋼管のことを指し、
STKMのM:machine ・・・機械構造用炭素鋼鋼管、
STAMのA:Automobile ・・・自動車構造用電気抵抗溶接炭素鋼鋼管
など、鋼管は沢山の種類があります。材質、用途、保証、管理項目、造られ方で表記が異なります。追ってご紹介できればと思っています。
鋼種について付け加えますと、使用目的に合うように成分調整がされているので、一般構造用炭素鋼鋼管(一般材・)が一番安価で、それ以外はすべからく高価になります(一般材がベース単価となります)。特に設計者は使用環境を充分知った上で、鋼種を決定しなければなりません。
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