角パイプ12: 角パイプ成形のスタンド数(テクノ・コラム)
投稿日:08.26.2010|カテゴリー:TechnoColumn|コメント・トラックバック:0件
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ロール成形機(ロールフォーミングマシン)をお持ちの企業様、貴社のロール成形機のスタンド数はいくつでしょうか?ロール成形機をお持ちで無い企業様、何スタンドのロールフォーミング機が欲しいですか?
各企業で異なるのではないでしょうか。では、どの様にスタンド数(パス数)は決められるのでしょうか?
極論は、希望の製品形状が綺麗にできればスタンド数は少なければ少ない方が良いと言えます。
補足しますと、
スタンド数は、以下の理由で少ないほうが有利です。
スタンドが少ないと、段取り替えの時間が少なくて済む。
スタンドが少ないと、製品不整の原因が特定しやすく調整が速くなる。
初期投資、イニシャルコスト=経費が安くなる。
総合的にみてコストが安価になります。
加えて、あまり言われませんが、上記以外の理由で、同じ製品を作るなら少ないスタンド数の方が、省エネルギー生産となります。ロール成形機は複数スタンドで成形しますが、各スタンドに注目すると必ずブレーキとなるスタンドがあります。スタンドが多ければ多いほどこの関係は複雑になります。最小のエネルギーで成形するには、ほんの限られた条件でしか実現しません。
故に、角パイプを作る為のスタンド数は、できるだけ少ないほうが良いといえます。
とは申しましても、反対の一面も持ち合わせています。
スタンド数を極端に減らすと、内部応力(残留応力)が大きいとか・・・切断すると大きく膨らむ・・・、肉厚が均一になりにくいなど、多段のスタンドによりできる品質面よりも劣る傾向があるのも否めません。ですから、設計者はその辺りも考慮しながら、ロール設計をしていると思います。
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