車輪の小さい折り畳み自転車 上(Techno Column)
投稿日:10.19.2010|カテゴリー:TechnoColumn|コメント・トラックバック:0件
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—–小車輪の折畳み自転車からみえるもの——
2010年10月15日付日本経済新聞朝刊社会面に
「車輪の小さい折り畳み自転車」「中国製、強度不足の恐れ」
「折れて転倒事故 消費者庁が性能調査」という見出しの記事が出ました。
皆さんもいろいろなメディアで取り扱われていましたので、ご存知の方もいらっしゃると思います。
中国云々はこちらに置いておいて、
ものづくりにたずさわる者として興味があるのは、
このような事故が起こるリスクは避けられるのでしょうか?・・・ということ。
新製品を作る時の設計力とはいったい何でしょう?・・・・
このコラムでは、構想から製品製造、
トラブルに関して思った事・感じたことを述べてみたいと思います。
商品企画で、自社で初めて自転車を作ることが決まったとします。
キーワードは「エコ」。
そんな中から、携帯電話ならぬ携帯自転車を作ることが目標と設定された時、
要求 :軽量、コンパクト、折り畳み可能 ⇒小さい車輪、軽量材料
調査 :法令(国別)、協会
歴史、種類、発展型、方向性(分化)
社会的影響・・・
調査方法:WEB調査(価格、重量、大きさ、材料・・・国別の特徴など)
販売店へ出向き、聞き取り・・・
目標 :重量、大きさ、納期、強度、販売年齢・・・
以上から導き出された自転車が「車輪の小さい折り畳み自転車」としましょう。
車輪が小さいのは、容積を小さくする為、重量を軽くする為。
では、通常の自転車に比べ車輪が小さいと・・・
車輪が小さい・・・20cm(今回の中国製自転車)。
即ち必然的に半径(10cm)以上の段差は越えられない。
(逆に、車輪が段差に比べ極めて大きいと、段差を難なく越えられる)
今回の自転車は本当に強度不足なのか?との疑問がわいてしまう。
何がいいたいかというと、体重が重たい人が相当早く15cmの段差に突入したとしたら、
極めて頑丈な自転車でなければ壊れてしまうのではないか?
要は程度の問題?
そこで、WEBを検索してみると、「強度不足の恐れ」の意味がわかった。
実験と称して段差にこの自転車にダミーを乗せてぶつけてみると、
いとも簡単にフレームが破断した映像が出ていた。
・・・これは!
独立行政法人国民生活センター(リンク:別ページで表示)
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