構造解析02_メッシュ (Techno Column)
投稿日:10.23.2010|カテゴリー:TechnoColumn|コメント・トラックバック:0件
以上の条件があればコンピュータで構造計算・FEM解析ができるのか?
―――実は足りないものがあります。
メッシュ(mesh)です。
本計算をする前に、準備が必要です。その計算を「プリプロセッサ」といいます。
・・・プリ(pre-)とは前・以前の意味になる接頭語。
このメッシュや(境界)条件などによるプリプロセッサが適切であると、良い結果が得られますが、
メッシュや設定が良くないと、結果もよくないですネ。
解析結果の良し悪しは、プリプロセッサで決まります。
「メッシュ」をWEBで検索すれば沢山でてくると思いますが、百聞は一見にしかずです。
御覧頂きましょう。
例えば、
下のモデルは、私がいつも使っているコップを採寸しながらモデリングした物で、
材質は大理石としました。
これにメッシュを生成したのが下の絵です。
これがメッシュです。美しい~~~
メッシュを切るとは、対象とするモデルを直線で囲いながら要素に分割することです。
(一番少ない直線でできる形は三角形です)
現物が尖がっていて、メッシュが大きいと、全然違うものになります。
だからメッシュは細かければ細かい方が良い!のですが・・・。
困ったことがあります。
あまりメッシュが細かいと、コンピュータが計算し切れない!
最悪フリーズします。私も頻繁に経験します。
話しが横道にそれますが、ご参考までに、ちょっと聞いてください。
物質は、原子とか分子で出来ていることはご存知ですよね。
どこまで細かくできるか・・・?そうなんです。原子や分子の世界まで理論上はできます。
原子や分子の数はどれくらいなのか、以下に述べてみますと、
たった12gの炭(カーボン)でも、原子が6×1023個で成り立っています。
・・・?もう少しわかりやすい?表現では、12gのカーボンの原子は
600,000,000,000,000,000,000,000個です。六千垓。
ゼロが23個並んだカーボン原子で成り立ってるんです。これをアボガドロ数というんですが・・・。
(私が学んだ頃、C12の12gを1mol=6.0221367×1023個=アボガドロ数と定義!。
しかし!、今は異なるみたいですね・・・。生きた化石の気分ですね)
細かければ細かいほど良いとなると、こんなとてつもない数字が待ち受けています。
隣の原子はxyzの3方向に力を受け、またその隣の原子も3方向・・・そうです。鼠算なんです。
こんなの怖すぎます。あっという間に無量大数1068へ!。天文学的数字に!。
更にそのメッシュを細かくして本計算をしても同じような答えが出るものをいいます。
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