構造解析05 結果後の行動 上(Techno Column)
投稿日:10.26.2010|カテゴリー:TechnoColumn|コメント・トラックバック:0件
話が横道にそれましたが、H型鋼に話を戻して、お話を続けて参りたいと思います。
当社もこのH型鋼の構造解析・FEM解析を実施した理由があります!。
それは、このH型鋼を機械の土台=架台に使用する計画に対し、
大丈夫であるかどうかの妥当性の確認をしたかったからです。
その機械とは、全く新しい発想の機械でした。
圧力を発生させる(油圧シリンダー)装置=アクチュエーターが架台に乗せられた物。
未知のことばかりでしたので、構想段階からFEM解析を積極的に実施。
試行錯誤をしながらも、前進できたのも、この構造解析・FEM解析があったからです。
大変ありがたかった・・・。良いものだからこそ、今はこれを皆様にお勧めしています。
改めて、最初の既出の絵です。
荷重のかかる部位には、シリンダーの足があり、重さが1000Nです。
シリンダーを据え置いただけの解析結果が、以下の既出の絵です。
これを見てこのまま次の検討に進むにはちょっと厳しいと感じました。
(手で計算しても明らかでしたが・・・)
あなたならどうしますか?
私は悩みました。良い方法はないのだろうか?
そして、FEM解析があったからこそ、結果を出し、前進できました。
対処方法として考えたのは、
①H型鋼の材質を変える。
②荷重のかかる位置を変更する。
③H型鋼のサイズを別のものにする。
④そもそものH型鋼の採用を止め、コラムなどにする。
⑤H型鋼にリブの補強を実施する。
これくらいだったでしょうか・・・。
例えば①では、材質を変えると重量が変わる、値段が変わる・・・。
②では、機械のサイズが変わり、機械全体として大問題・・・。
③②と同様。
④Hという形状が思惑と一致していたので、是非H型鋼を使いたかった。コラムでは・・・。
⑤結果的に、溶接などコストアップになりますが、逆にH型鋼のサイズダウンも可能かも・・・
ということで、⑤を採用。解析により、より良い条件を調査しました。
コメント/トラックバック
トラックバック用URL:
この投稿のコメント・トラックバックRSS