ものづくり 教育(当社・大学・専門学校)
投稿日:11.08.2010|カテゴリー:TechnoColumn|コメント・トラックバック:0件
3D-CADに限らず、高度化された技術(最先端技術)を身に付けるにはトレーニングが必要です。そして、一定以上のスキルがあってこそ、それは思い通りに動いてくれます。
今までは勘や経験に頼って、試作や実験を積み上げる事により成果を得ていたものが、ソフトに初期条件を入れると実際に試作などしなくても結果が得られるようになってきたのが「ものづくり」におけるITの成果の大きな一つと考えています。シミュレーションはひと昔であれば考えられないスピードで良い結果にたどり着くことができる強力なツールとなりました。しかしお考えの通り、当然そこに良いソフトウェアがあったとしても、それだけでは良い製品ができたり発想は生まれません。
今まで以上に、介在する「人」=主人公の能力向上が必要なのです。道具は、使いようによって未知の姿を映し出してくる素敵なものである一方、ただの金食い虫になったりもします。
そこで、「会社は人の意思・想いを実現する人の集団」である会社内で「人」が育つ場所・育てる場所はどこでしょう?社内であればもっぱらOJT。それには限界があるので、社外に活路を見出します。そこにあるのは、専門学校や「社会人の学び直し」講座を持っている一部の大学しかないのではないでしょうか?
先ずは専門学校。
専門学校で教えてもらえるのはもっぱらスキル(方法)。しかし、そこには名物講師がいらっしゃります。彼らが教えるのが上手だから名物講師であるのではなく、会社のやり方・業務から得られる(一般化された)実践法を教えてくれるから人気があるのです。会社にもどる・入社すると直ぐに使える方法論や手法を持てるから良い講師なのです。
それでは大学などはどうでしょう?
学問は、基礎から応用に向かい、或いは歴史の流れに沿いながら教えられます。それはそれで良いのですが、社会人には時間がありません。狭く・深くの一部しか必要ないのに、大学で学ぶとなるとどうしても「教えられすぎる」「必要ないものまで時間をかけてしまう」ことになります。本当は全体を当然知っていたほうが良いのですが、社会人には難しいです。今後、大学などは洗練された教え方を更に追求しなければならない時が来ました。しかし、大学がこの課題を解決するまで私達は待てません。(ずーと、洗練された教え方など出てこないかもしれません)
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