04 石川剛圭プロフィール_就職・トラック運転手
投稿日:05.05.2010|カテゴリー:Profile(プロフィール)|コメント・トラックバック:0件
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大学院入学当初から博士課程に進学したいと先生には申し出ていたが、担当教授に、実家に就職する旨を伝えた時は、悲しそうな眼差しだったのを今でもハッキリ覚えている。「税金をいっぱい使って君たちを育てたんだぞ。せめて今までの勉強が活かせる業種にしては」と言われた。今思い出すと、働き出してすぐの頃は、どうしてこんなことをやっているのだろうと後悔に似たものが湧き上がった事は、1度や2度ではなかった。先生の言われた通りだった。入社して1年間はトラックの運転手をやっていたのだ。スコップを手に、重い荷物を荷台に乗せる最後の世代だった。今はリフトもクレーンもある。何も知らないというのはある意味幸せかもしれない。就職間もない頃、大学時代の教授から「君は今遊んでいるから、***会社で、バッテリーの研究をしなさい」と再三勧められた。その時先生は私をどう見ていたのだろう? と、今になって突然疑問が湧いてきた。先生と沢山お話しをしたいと思う今、大学時代の教授、大学院時代の教授共に故人になられている。残念。
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