06 石川剛圭プロフィール_配置転換・管製造メーカーへ

投稿日:05.05.2010|カテゴリー:Profile(プロフィール)|コメント・トラックバック:0件

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入社して2年目からは「管」に携わる仕事を始めた。ほどなく社内にいた2人のおじさんは退社して、現場で一人、全てをやらなければならない状況下におかれた。その時、次のように考えた。「これから入ってくる若い人達が、長続きできる夢のある会社にしよう」と。がむしゃらに現場で働いた。昔の人たちは、こんな風に毎日毎日身体を酷使して働いてきたのだと思うと、頑張らなくていけない、負けるわけにはいかないと思った。シモーヌ・ヴェーユの「工場日記」の世界だ。単純作業を続けていると、頭がボートしてくるが、お客さんから評価を頂き、問題なく製品として使われていることを伝えられると大変うれしいものだと感じた。その後、現場の生産に従事しながら、特に誰かに教えられることも無く、自然に、電話対応による納期調整から始まり、伝票処理、クレーム処理、見積、注文、お客様との打ち合わせ、ロール設計・作成、試作、製品評価、量産準備、仕様決定・承認、材料入出荷、量産等を一人で手がけた。特に、現場における物作りに関しては、常々、非人間的な危ない単純作業を出来るだけ無くすよう、機械の改造、改善に努めるようにしていた。と同時に、より良い製品を作るに当たり、そこにある使い古されたロール・機械を用いて、調整を続けても、これに内在する決められた性能・コンセプト以上の製品を得る事は出来ないことが充分に解った。機械の改造は、お金をかければかけるほどよい物が出来るのは当然であるが、費用対効果の面から言えば効果が急速に薄れることもよく判った。何時しか、自分で「理想の機械を作るぞ!」と何時もいつも思っていた。生来、どうせやるなら楽しくやろう、一所懸命やろう、少しでもいいから今日よりも明日の方がこの中に潜んでいる本質とは何かを理解できるようにしよう、そして明日こそ「楽(ラク)して作ってやろう」と考えて、仕事をしていた。

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