「大丈夫です」・・・「何が大丈夫ですか?」_原発事故に寄せて

投稿日:05.09.2011|カテゴリー:Blog, 原発事故・地震・天災|コメント・トラックバック:0件

「大丈夫です」
この言葉を聞くといつも次の言葉が出てしまします。
「なにが、大丈夫なのですか?」

先ずこんな会話から始まります。
こちらが「~~~は変な音がしますが大丈夫ですか?」
     「大丈夫です」
     「何が大丈夫なのですか?」
     「今まで問題になったことがないからです」
変な問答です。大抵は”後日”「駄目」なのですが・・・。
ですが、多くの専門家・担当者はその場でこのように切り替えしてきます。
「以前問題になったことが無い」或いは、
「以前問題になっていますが、たいしたことはありません」
・・・「たいしたことはありません」も曲者の言葉です・・・
・・・これは、建築業者に対しての会話です(3軒の建物を建てた経験からです)。

・・・私達は、失敗に学ばなければなりません。
「もしこの部分が駄目であればどうしよう?」
とか「最後の砦」は~です。が必要です。
しかし、
「大丈夫です」は考えることを拒絶していますから、全ての前提を吹き飛ばしてしまいます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今回の原発事故の原因の一つに、冷却の方法が指摘されています。
水冷と空冷。安全はイニシャルコストだけで述べることは出来ません。
もともと、「原発は安全だ=大丈夫」と言ってきたからこそ、
「もし」
を発することができなかった。安全の為IAEAは福島原発の改造を申し入れていたそうですが、
絶対に安全と言ってきた手前、原発全部を改造することはなかったそうです。
しかし、その言葉を受け入れ、福島原発にある2基だけが空冷に改造されたそうです。
この2基は今回の震災で壊れず、今も生き延びています。
もし、これが水冷のままであったなら・・・、今の被害+2基!!
これをどう捉えましょう・・・。人災と言わず、やはり天災か。

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